頑張れマイケル! でも少し痩せたら・・・
マイケル・ムーアの「シッコ」を観た。アメリカの医療問題を取り上げた、マイケルならではの痛快な作品だ。アメリカには5000万人近い無保険者がいるが、この映画で取り上げているのは、保険に入っているアメリカ人である!特別な人ではない。事故で指を2本(中指と薬指)切断した労働者がべらぼうに高い中指の接着と安い薬指の接着をどうするか迫られる、ショッキングなシーンが始まりだ。保険に入っているのに!!長年働いて家を持ち、子どもたちを育てた、アメリカンドリームを成功させた?老人が、病気のため全てを失って路頭に迷う。入院中のお年寄りが、病院が頼んだタクシーで街に放り出される!必要な医療が、保険会社に拒否されて受けれない!救急車を呼んで病院に行ったら事前の許可を取っていなかったといってお金がおりない。意識が無いのにどうやって事前に通知できるだろう?どんな医療をするかは、医者が決めることではない、保険会社が決めるのだ。医療内容の請求を審査する医者がいる。断るほど出世する仕組みだ。政界にはぼろもうけの保険業界から多額の政治献金がばら撒かれている、そうあのクリントン夫人にもだ。新自由主義、民間活力、本家の姿である。全国民の医療保険?その主張には社会主義医療という猛烈な反共宣伝のお出ましだ。
マイケルは、カナダ、イギリス、フランスに飛ぶ。そこでみた「社会主義医療」とは。どこも、医療費無料だ。治療も保険会社に聞く必要はもちろん無い。アメリカ人のもっとも嫌いなフランスでは?病気の間100%給料が保障されるよ。医療だけではない、夏の休暇は5週間。保育も大学も無料だよ。
極めつけは、9・11、救援活動に入って、粉塵を吸い重い呼吸器障害に悩む人が大勢いる。職を失い、まともな医療も受けれずに悩んでいる。キューバにあるグアンタナモ基地のアルカイダの方がよっぽどいい医療を受けているという。皆で押しかけたけど、もちろん中には入れてもらえない。そこでキューバの病院へ。アメリカにとって「悪魔の国」キューバの医療は?入院、検査、治療、本当に親切にやってもらって無料!!外国人の飛び込みだよ!!薬代はアメリカの200分の一!!
今政府は、日本の医療に、株式会社を導入し、公的医療を縮小して、保険会社に託す方向。アメリカ型にしようと躍起になっている。毎日、アメリカ保険会社の宣伝でテレビは占領されてるみたい。アメリカ一辺倒で大丈夫?アメリカ型がいいのか、フランスやカナダ型がいいのか。いや日本には戦後みんなの力で築き上げてきた、医療のやり方があるじゃないか。日本の国民こそが見て考えなくてはならない、そんな映画だ。でも、マイケル、やっぱり少しやせたほうがいいよ!
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